Power Automate Desktop(略してPAD)は、デスクトップ上での作業を自動化するツールです。あなたがデスクトップ上で行うほとんどの作業を自動化できるため、今後パソコンを使用して仕事をする人の必須スキルとなる可能性を秘めています。
この記事では、Power Automate Desktopを今から学習していくべき裏付けとして以下について解説していきます。
- Power Automate DesktopがExcelのように市民権を得る理由
- 事務作業とPower Automate Desktopの親和性の高さ
- Power Automate Desktopは簡単なので今から学習すべき
サービス開始から約35年が経過したExcelが今やビジネスマンの必須スキルの1つとなったように、今後Power Automate Desktopはどんどん市民権を得ていくでしょう。
「パソコンを使う仕事ならPower Automate Desktopで自らの業務を最適化できて当然」という時代は決して遠い未来の話ではないのです。この記事を参考に、あなたもPower Automate Desktopを今から学習していきましょう。
Power Automate Desktopが市民権を得る理由
冒頭でも述べたとおり、近い将来Power Automate Desktopが必須スキルになる可能性を秘めています。Power Automate Desktopが市民権を得ていく流れは、かつてのExcelに近いものとなるのではないでしょうか。Excelは1985年に初代が登場して以降、ビジネスマンの必須スキルとしての地位を確立してきました。
現在、事務作業に従事する人の多くは当然にExcelを使用することができるでしょう。また、Excelスキルの高い人材に高待遇を示す企業も決して少なくありません。このように将来はPower Automate Desktopを利用できることが人材市場において評価される可能性があるのです。
RPAとは
Power Automate Desktopの可能性を紐解く前に、そもそもPower Automate Desktopはどういったものなのかという点についておさらいしておきましょう。PADはMicrosoft社が提供するRobotic Process Automation(略してRPA)ツールです。RPAとは、コンピューター上でなされる作業を自動化することの総称です。
シンプルに述べると、あなたが日々行う作業の中に存在する機械的な作業を自動化するのがRPAで、その中でMicrosoft社が提供するのがPower Automate Desktopです。従来、RPAプログラムコードを書くことができなければ実現できないものでした。つまりプログラマー以外の人材にとって業務の自動化は簡単な作業ではなかったのです。
Power Automate Desktopが革新的なのは、プログラムコードの知識がなくてもRPAで業務を自動化できる点にあります。そのためPower Automate Desktopは将来においてExcelのように必須スキルになり得るのです。ExcelについてもVBAを利用してマクロを組める人は決して多くありませんが、コーディングの知識の不要な作業は事務スタッフの必須スキルとなっています。
これからの事務スタッフに求められるもの
またこれからの事務スタッフに求められる能力の点からもPower Automate Desktopの可能性を裏付けることができます。現在、日本は少子高齢化社会に向かって突き進んでおり、企業にとって求める人材の確保はどんどん難しくなっています。
そのため企業としては業務を効率化して少ない人数で事業を継続できる環境を作ろうと躍起になっているのです。そうしたときに、Power Automate Desktopを用いてローコード・ノーコードで業務効率化のできる事務スタッフがいると企業としては大変に心強くなります、
また事務スタッフとしてもPower Automate Desktopを使えない他の人材との差別化につながり、転職や就職で有利になるはずです。
Power Automate Desktopが事務業務の親和性の高さ
ここまでPower Automate Desktopがなぜ市民権を得るのかについて解説しましたが、将来のビジネスの現場がイメージできたでしょうか?
三十年前にも「Excelが将来において必須スキルになるわけないと思うよ。これまでのやり方を変えることは簡単じゃないさ」と言っていた人はいたでしょうが、そうした人はExcelが市民権を得ていく流れから取り残されてしまったでしょう。
結局のところ、事務作業と親和性の高い製品・技術は企業がどんどん取り入れていくのです。取り入れた結果、人件費などの経費削減が実現できるとなれば尚更です。
以下では、Power Automate Desktopがいかに事務作業と親和性の高いサービスかを確認していきましょう。
Power Automate Desktopにできること
はじめにPower Automate Desktopにできることを大まかに確認していきます。Power Automate Desktopは約360種類の動作を組み合わせて、デスクトップ上での作業を自動化していきます。そのため、事務作業の大半を自動化できるといって過言ではありません。
例えば、次のようなものは自動化できます。
- 毎日行う、前日の売上報告
- 月末に顧客リストから一定の情報を抜き出して請求書を作成する
- 毎月の交通費精算における入力作業
- 有給申請・処理作業
- Excelに入力した情報を他の媒体に同時登録
- タイミングを定めて、毎月リマインドメールを一斉送信
- Youtubeにコンテンツを掲載したタイミングで、TwitterやFacebookでも同時通知
Power Automate Desktopはデスクトップ上で行われる操作を自動化するので、人の判断の介在しない作業はほぼすべて自動化できます。またTwitterやYoutube等の他のツールとの連携も自動化の中に組み込むことができます。
Power Automate Desktopにできないこと
紹介したとおり柔軟性の高いPower Automate Desktopですが、以下のような作業は自動化できません。
- 顧客との商談のように人の判断が介在する作業
- 人と人とのコミュニケーション
- そもそもパソコンを使わない作業
Power Automate Desktopは「クリック」「特定のセルを選択」「コピー・ペースト」など単純な作業を組み合わせて自動化フローを作成するので、人でなければ判断できない状況に対応することはできません。
また無償版のPower Automate Desktopでは以下の作業もできなくなっています。
- トリガーの実行(事前に指定したきっかけでPower Automate Desktopの作業が自動で開始)
- スケジュールを指定してのPower Automate Desktopの作業の実行
- 作成したフローを他人と共有
しかし上記の作業は有料版であれば可能なので、まずはPower Automate Desktopを学習して、企業内で有益な自動化フローを作成できたら有料版にアップグレードすると良いでしょう。
Power Automate Desktopを学んで武器にしよう
さて、ここまでいかにPower Automate DesktopがなぜExcelのように必須スキルになるのかをまとめてきました。この記事で伝えたいのは、あなたも今のうちからPower Automate Desktopを学習して、他の人物との差別化を図っていきましょう!ということです。
Power Automate Desktopは簡単
繰り返しになりますが、Power Automate Desktopは決して難しくありません。そもそもコーディングの知識がなくとも作業を自動化できるように作られているのがPower Automate Desktopなので、これまでExcelを使っていた人であればPower Automate Desktopも問題なく導入できるはずです。
Power Automate Desktopには、あなたがデスクトップ上で行う操作を自動で各フローに分解してくれるレコーダー機能もあります。そのため、あなたの作業をいくつかレコーダー機能で記録してみると、Power Automate Desktopが作業をどのように分解するかのイメージが湧き、Power Automate Desktopで自動化できる作業の範囲が理解できるでしょう。
Power Automate Desktop講座も増えている
未だPower Automate DesktopはExcelほどの市民権を得ていませんが、それでもPower Automate Desktopを学習できる講座は増えていきています。このあたりは、まさにExcelの黎明期と同じ流れです。自分でゼロからPower Automate Desktopを学習することにハードルを感じるのであれば、まずは講座にてPower Automate Desktopのイロハの理解から始めるのがおすすめです。
「Power Automate Desktopが便利なのはわかったけど、今から始めるのはなぁ…」と躊躇している人は沢山いるはずです。そうした人達より一歩前に進むためにも、今からPower Automate Desktopを学習しておくとあなたの強みになるはずです。
まとめ
今回の記事では、近い将来Power Automate DesktopがExcelのような必須スキルになる可能性を秘めていると紹介しました。あなたもPower Automate Desktopを今のうちから学習しておこうと考えたでしょうか?
新しいスキルを学習するのはいつだって億劫ですが、そのハードルを早めに越えることで周囲との差別化が実現できるのです。
今回の記事のポイントは以下のとおりです。
- 近い将来、Power Automate Desktopがビジネスマンの必須スキルになると考えられる
- Excelがそうだったように、Power Automate Desktopが事務作業との親和性が非常に高い
- プログラムの知識がなくても業務の自動化ができる点もシェア拡大につながる
- 講座を利用して、まずはPower Automate Desktopでできることのイメージを明確にしよう
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PADに関しては、1ヶ月に1回程度のアップデートが繰り返されております。
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