IoT(Internet of Things)の普及が加速するなか、IoT機器やソフトウェアを開発するIoTエンジニアの需要も高まりをみせています。このような背景から、IoT分野への挑戦やIoTエンジニアに興味をもつ方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、IoTエンジニアになるためにはどんなスキルが必要なのか、どのように学習を進めていけばいいのかについて解説します。IoTエンジニアのニーズと将来性についてもあわせてご紹介しています。
IoTエンジニアとは
IoTエンジニアとは、IoT技術を駆使して、より便利な社会を実現するためのシステム開発をおこなう技術者のことです。あらゆるモノとインターネットを接続することで遠隔操作やデータ分析ができるようになることから、将来性・可能性に注目が集まっている職業です。
IoTとは
IoTとは「Internet of Things」の略称であり、直訳すると「モノのインターネット」という意味になります。インターネットによってさまざまなモノがつながっている状態を指します。
IoT技術を利用すれば、センサーやデバイスを経由してモノのデータ収集が可能になります。インターネットにつながっているモノといえば、パソコンや銀行のATM、レジのPOSシステムなどが思いつきますが、その対象は広がっています。
モノをインターネットに接続することにより、従来のアナログな世界がデジタル処理できるようになり、より生活が便利になると注目を集めています。
IoT技術が活かされているモノ
IoT技術が利用されている製品には以下のようなものがあります。
スマートスピーカー
AIを搭載したスピーカーのことで、スピーカーに向かって話しかけると、AIアシスタントが反応しさまざまなアクションを起こします。例えば、指定した音楽を流す、部屋の電気をつける、電化製品を稼働させる、調べものをする、ニュースを読み上げるなど。
今後プラットフォームが拡大するなかで、これまでのアナログ架電がスマート架電に置き換わることは十分予想されます。多くのメーカーがIoT製品に可能性を見出し、スマート架電の開発を積極的に進めています。
ドローン
ドローンとは、コントローラーで操作することができる無人の航空機です。ドローンにもさまざまな種類がありますが、比較的手軽に入手できるものが多いことから企業だけでなく個人で購入する人も増えています。
ドローンは、人が足を踏み入れることができないような場所や上空からの撮影が可能という特徴があります。テレビCMやYouYubeなどで目にする動画にもドローンが活用されています。
自動運転システム
将来の実用化に向けて、世界中の自動車メーカーが開発を急いでいるのが「自動運転システム」です。自動運転システムを導入した自動車は、走る・止まる・曲がるなどの動作を人の手を借りずにおこなうことができます。すでに一部の自動車には「自動ブレーキシステム」が搭載されており、その便利さを体感している方も多いことでしょう。
IoTエンジニアの仕事とニーズ
IoTエンジニアの基礎をおさえたところで、具体的な仕事内容をみていきましょう。また、市場ニーズについても言及しています。
IoTエンジニアの仕事内容
IoTの開発においては、ネットワーク・アプリケーション・組み込み・セキュリティなどさまざまな技術を持つエンジニアが協力して作業を進めます。そのため、IoTエンジニアといっても担当する業務によって仕事内容は異なります。また、IoT技術そのものがまだ発展途上であることから、既存の技術を応用しながら新しい技術を開発する必要があるという特徴もあります。
IoTエンジニアの仕事内容として共通しているのは、ハードウェアやネットワーク、セキュリティ、OSなどの幅広い知識が求められるという点です。そのため、ハードウェアとソフトウェア両方の開発知識が必要なうえ、その知識をもとに新たな技術やIoT環境の可能性を広げていく発想力・想像力も求められます。
- 組み込みソフトウェア
- アプリケーション構成
- セキュリティ
- ネットワーク
- 人工知能・ビッグデータ
IoTエンジニアのニーズ
IoTエンジニアは現在そして未来も需要が高い職業といえるでしょう。多くの業界でIoTの開発が進められている一方で、人材不足が発生しているのが現状です。さらにIoTそのものがまだまだ新しく、これからシステムやソフトウェアの開発体制を整えていかなければいけないという側面があります。豊富な経験や知識を持つエンジニアが市場に少ないことから、各企業は優れた人材を確保しようと必死なのです。
IoTエンジニアの年収
IoTエンジニアの年収は、経験や業界によって異なりますが、需要が高いことから他のエンジニアに比べると高めの水準になっています。公開されている求人情報からわかる相場は、300万円~700万円程度です。経験を積むことによって1,000万円以上を目指すことも難しくはないでしょう。
IoTエンジニアの将来性
総務省はIoT化した2030年の日本について、IoT・AIの経済成長へのインパクトは約270兆円に相当するとシミュレーションしています。ただ便利なモノのインターネットとしてではなく、日本の将来を担う重要な技術として多くの人々に認識されているといっても過言ではないでしょう。
とくにIoTの将来性が期待されるのが、家電業界です。もともと家電業界は、小型化や多機能化が急速に進んでいます。この流れのなかにいかにしてIoT技術を組み込んでいくのか、より消費者に受け入れられるような製品にするためにはどうすればいいのか、IoTに寄せられる期待は大きいといえるでしょう。
その他、物流業界などでもIoT環境が求められています。物流業界は膨大な商品を管理するため、多くのデータを取り扱っています。またデータを管理するだけでなく、そのデータを各拠点と共有する必要もあり、業務の効率化が求められています。IoT技術を活用すれば、これまで把握がむずかしかった遠隔地の情報共有をスムーズにおこなうことができるようになります。
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未経験からでも大丈夫?
比較的新しい技術であることから、未経験からの就職を歓迎する企業も多いのがIoTエンジニアの特徴です。しかし、何の知識もないまま就職すると入社後にギャップを感じることがあるでしょう。だからこそ、スクールでの学習を通して、プログラミングの知識やコードの書き方など基本をおさえることが重要なのです。
講師を務めるのは、システム開発会社で航空管制のマシン監視システムの開発・運用を担当していた者です。通信・大手SI企業などで長年の講師経験があり、開発者目線での講義に定評があります。現在は、AI機械学習の分野で活躍、講座なども担当しています。
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