ZOOMは遠隔地でのミーティングの手段のみならず、非対面式のセミナーにも広く使われています。大企業による年次総会から中小規模事業者による商品・サービスの受注導線としてZOOMによるウェビナーの可能性は広がるばかりです。
このようなZOOMウェビナーの可能性を知りつつも、ウェビナーを成功させるイメージがいまいち浮かばないという方もいるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、ウェビナーを成功させる14のコツを紹介します。事前準備・当日・配信環境・話し方の4つに分けてコツを紹介していくので、ウェビナーを開催するあなた自身をイメージしながら読んでみてください。
ZOOMウェビナーの簡単なおさらい
早速内容に入っていきますが、まずはZOOMウェビナーについて簡単に特徴を確認しておきましょう。そもそもウェビナーとは「WEB+セミナー」の造語で、これまでは対面で行われていたセミナーをWEB上で行うことを指します。
ZOOMウェビナーの特徴は以下のとおりです。
- 500〜10,000人まで参加可能
- 分析・レポートが可能
- 同時にYouTubeなどへのライブ配信も可能
- 視聴者とパネリストを変更可能
- アクションとチャットで反応
- 登録機能を利用した収益化オプションあり
ZOOMミーティングと比較すると、ウェビナーは話し手と聞き手が明確に分かれている点が大きな特徴です。原則として話すのは話し手であるホストであり、受講者はホストからの指名を受けてパネリストになった際のみマイクを用いて話すことができる仕様となります。
また分析・レポート機能などWEBだからこそのサポートの充実もウェビナーならではです。改めてウェビナーの特徴を確認したところで、次の項目からウェビナーを成功させるコツに入っていきましょう。
ZOOMウェビナーを成功させる14のコツ
それではウェビナーを成功させるコツの紹介に移ります。ここでは「事前準備」「当日」「配信環境」「話し方」に分けて、合計で14のコツを紹介します。
事前準備
はじめに事前準備に関連するコツから紹介していきましょう。ZOOMウェビナーは事前準備から適切に行うことで、セミナー当日の効果をより高めることができます。
事前準備に関連するコツは以下のとおりです。
- メールの案内を丁寧に作成する
- 当日使用するスライドは文字だけにならないように注意
- 1時間〜1時間半でおさまり、かつメリハリのある構成を作る
→ 構成にメリハリをつける(投票機能や画角の切り替え)
それぞれ解説していきます。
メールの案内を丁寧に作成する
こちらは対面のセミナーでも同じですが、事前の案内を丁寧に作成します。事前案内はメールにて行うケースが多いので、メールには以下の項目を丁寧に記載しましょう。
- 開催日時
- セミナー対象者
- セミナーの内容
- 当日の流れ
メールを何万通も配信して参加者を募るのは現実的ではないので、メールは特に参加してほしい人に個別で送る形にすると効果的です。
また事前メールに「当日に接続できなかった場合は、後から録画・スライドを配布する」のようにトラブル時の対応方法について記載しておきましょう。
当日使用するスライドは文字だけにならないように注意
ウェビナーではセミナー中にPC画面にスライドを映しながら進めることが多いです。そして、通常のセミナーと違って受講者からすると講師がその場にいないので、スライドを見ている時間は長くなるでしょう。
そのためスライドが文字だけにならないように注意してください。文字が多いスライドは、読むことに集中力を使うため講師の話が入ってこないというデメリットがあります。そのためスライドは、最低限の文字に加えて、図やグラフなど視覚的な訴求のできる要素を記載するのがおすすめです。
1時間〜1時間半でおさまり、かつメリハリのある構成を作る
ウェビナーは会場全体の熱量を全員で共有するのが難しいため、事前にメリハリのある構成を作成しておく必要があります。具体的には、投票機能を織り交ぜたり、画角を切り替えたりする等していきます。
またセミナーの内容は1時間〜1時間半でおさまる構成にするのがおすすめです。
当日
続いて、ウェビナー当日のコツについて紹介していきます。まずはまとめたものを以下のとおり確認してみましょう。
- カメラの角度・画角を設定
- カメラ目線を作りやすいセッティング
- 明るさを調整して表情をわかりやすくする → 照明・背景・服装など
- 背景を設定する → シンプルなものが望ましい
それぞれのコツについて以下で簡単に解説していきます。
カメラの角度・画角を設定
カメラの確度・画角はニュースキャスターのものをイメージすると良いです。立って話す場合も座って話す場合も、あなたのお腹から上が画面に映るように心がけましょう。
カメラ目線を作りやすいセッティング
またカメラの位置については、カメラ目線の作りやすさも大切です。PC内蔵のカメラを使うのであれば、サムネイルをPCのインカメラの真下に表示するように調整するのがおすすめです。
外付けカメラを使う場合も同じで、カメラ目線を作りやすい位置にカメラを設置してください。
明るさを調整して表情をわかりやすくする
当日は会場の明るさも重要です。特に会場が暗いと、受講者はあなたの顔がよく見えずセミナーに集中できなくなる恐れがあります。そのため別の光源を使うか、PC上で明るさを調整していきましょう。
また後述する背景、さらには服装も明るめのものを用意しましょう。服装についてはダークスーツを着用するケースも多いと思いますので、シャツは白が無難です。
背景を設定する
ウェビナー時は、会場の背景をそのまま使うケースもありますが、背景に物や柄が多い場合はシンプルな背景を設定するのがおすすめです。
背景を設定する場合は明るい色合いの無地が無難です。そこに、あなたの名刺を表示するのも良いでしょう。
配信環境
事前準備・当日のコツを紹介したところで、続いては配信環境に関するコツを紹介します。ウェビナーにおいて、配信環境が整っておらずに受講者が内容を十分に視聴できないケースは最も避けるべきです。
配信環境に関するコツは以下のとおりです。
- カメラ、マイク、PCの三種の神器
- 優先順位が高いのはマイク
- 通信速度を確認
- PCの通知音を切る
それぞれ解説していきます。
カメラ、マイク、PCの三種の神器
ウェビナーにおいてカメラ・マイク・PCは非常に重要です。PCはよほど古い型を使っていなければウェビナーに対応できないことはないですが、カメラ・マイクの性能は事前に確認するようにしてください。
後述しますが、カメラよりもマイクの方が優先順位は高くなります。PCとしては、スライドの切り替えにタイムラグが起こらない程度のスペックのものは用意しておきましょう。
優先順位が高いのはマイク
ウェビナーにおいては、カメラ性能よりもマイク性能を優先させます。
マイクを選ぶ際は以下を満たすものを選んでください。
- 音質が良い
- 周囲の音を拾いにくい
- 有線接続
マイクには周囲の音を広く拾うものと、一方向の音を中心に拾うものがあります。ウェビナーの場合は講師の声のみを拾えば良いので、一方向の音を中心に拾うものを選ぶのがおすすめです。
通信速度を確認
当日の会場における通信速度も非常に重要です。通信速度が遅いあまりウェビナーが配信できないという最悪の事態を避けるためです。
一つの参考として、グループ通話の最低ラインは1.0Mbpsですが、理想は10Mbps程度は確保したいものです。実際に必要な通信速度は、動画共有やライブ配信など素材や内容によって異なるので、事前リハーサルの際に確認していきましょう
PCの通知音を切る
最後は細かい点ですが、ウェビナー中はPCの通知音を切っておきましょう。受講者からすると、いちいち通知音が聞こえたのでは集中力が途切れてしまいます。
話し方
最後に紹介するコツは話し方についてです。
- フィラーを減らす
- 結論から、かつ、区切って話す 早口にならない
- 受講者の立場になる
それぞれ解説していきましょう。
フィラーを減らす
フィラーとは「え〜」「あ〜」「えーっと」「まぁ」などの意味のないつなぎの言葉を指します。口癖になっている人も多いですが、セミナー講師として話す時にはなるべく減らしたものです。
フィラーは次の言葉がすぐに浮かんでこない場合に自然と口をついて出てしまうものですが、減らすコツとしては、そもそも間が空くことを過度に恐れないことです。受講者は多少の間が空くことよりも、その間がフィラーで埋め尽くされることが気になります。
結論から、かつ、区切って話す
こちらは対面のセミナーと同じですが、結論から話す癖をつけましょう。受講者にとって、結論が見えないまま長く続く話は苦痛になります。そのため「結論→理由→具体例」という理解しやすい構成を常に意識して台本を作ります。
また文章をダラダラと続けずに、一文をしっかりと区切る意識も大切です。以下は良くない例と良い例です。
■ 良くない例
ウェビナーで話す際のコツとしては、1つ目はフィラーを減らす、2つ目は結論から話す、3つ目は受講者の立場で話す、でして、そのうちの結論から話すのは慣れもあって簡単ではないのですが、なぜ結論から話すのが良いかといいますと、それは、受講者が情報を整理できて、聞きやすいからなんですね。
■ 良い例
ウェビナーで話す際のコツは大きく3つあります。フィラーを減らす、結論から話す、受講者の立場で話すの3つです。そのうちの1つである結論から話す効果は、受講者が情報を整理しやすくなる点にあります。
このように一文ずつ区切って話した方が、聞いている側は頭の中を整理しやすくなります。
受講者の立場になる
最後に紹介するコツは、受講者の立場になって考えるというものです。これまでのまとめとしての側面も有しますね。
受講者は話し手の多少の言い間違いは気にしません。そのため、ウェビナー中に多少の言い間違いをしてしまっても、そのことで焦る必要はありません。あなたもセミナー講師が多少の言い間違いをしただけで、怒りを感じるようなことはないでしょう。
さらに受講者からすると、機械的に台本を読んでいるような話し方よりも語りかけてくるような話し方が好印象です。このように話し方について考える際は、受講者にどう映るかから考えていきましょう。
ZOOMウェビナーの練習をしよう
ここまで4つの種類に分けて、合計で14のコツを紹介しました。どれも文章で読んだだけで身につくものではないので、実際のリハーサルを通して確認してみてください。
ウェビナーの練習としては以下の方法がおすすめです。
- リハーサルとして家族に聞いてもらう
- Youtubeで配信しているセミナー動画を見て、話し方を真似る
その上で、あなたに合った要素を組み合わせて、最終的にはあなたにやりやすい方法を見つけていってください。ウェビナーは初回から完璧にできるものではなく、またその必要もないため練習あるのみです。
まとめ
今回の記事では、ZOOMウェビナーを成功させる14のコツについて紹介しました。以下は特に大切なポイントのまとめです。
- メリハリがあり、1時間〜1時間半で終わる構成にする
- 照明・服装・背景を明るくして表情をわかりやすく
- マイクの音質に注意
- 通信環境は必ず事前確認
- 受講者の立場になって話し方を練る
ZOOMウェビナーは、あなたのビジネスを広げる大きな可能性を秘めています。今回の記事で紹介したコツを改めて確認し、早速台本作りから始めていきましょう。
Zoomセミナー・ウェビナーのサポートならビットラボラトリ
会議や営業シーンは、対面からZoomなどを使ったリモートを使うことが増えてきています。徐々にZoomの使い方に慣れてきているつもりでも、何十人、何百人といった参加者がいるセミナー開催はいかがでしょう?
どれだけ準備したつもりでも、想定していない出来事やトラブルに対応できるのかなど、疑問や不安はありませんか?
そんな貴社の疑問や不安を、ビットラボラトリのZoomセミナーサポートサービスが解決します!
ビットラボラトリの『Zoomセミナーサポートサービス』とは?
Zoomセミナー事前準備
・セミナーの内容をヒアリングし、最適な開催方法、運営方法をご提案します。
・セミナーの内容に応じて、Zoomの簡単な操作をご説明します。
※ミュート操作、ビューの切り替え、左右表示モード、ブレイクアウトセッション等
開催当日準備
・開始時刻の15分前(参加人数によって調整)から、セミナー参加者への音声接続、画面接続のサポートを行います。
・セミナー主催者や講師にZoomの簡単な操作説明のサポートを行います。
開催中サポート
・スタッフがセミナーへ参加し、ご要望に応じて機能操作のサポートをホストに代わって行います。
※画面共有、スポットライトビデオ、ミュート管理、ブレイクアウトセッション等
Zoomセミナーサポートサービスをもっと詳しく知りたい!という方はこちらをクリック!